真直度公差
平面の真直度公差
定義 | 指示例 |
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対象とする平面内で、指定した方向に、公差域tだけ離れた平行二直線によって規制される。![]() |
指示された方向における投影面に平行な任意の実際の線は、0.1だけ離れた平行二直線の間になければならない。![]() |
測定方法
ダイヤルゲージや顕微鏡などで測定し、そのバラツキが最小となるように調整する。調整した値の最大差が真直度となる。
バラツキが最小となるように調整する方法は、製品自体を傾ける方法と、測定値の座標から最小二乗法によって算出する方法がある。
簡易測定方法
- 真直度の測定範囲以上の長さがある精度の良い棒状のもの(できれば円筒がよい)を、製品の測定箇所に接触させ、すきまゲージなどで測定する。
- 製品を定盤に置き、すきまゲージなどで測定する。ただし、この方法は真直度ではなく平面度となる。
円筒表面の真直度公差
定義 | 指示例 |
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公差域は、tだけ離れた平行二平面によって規制される。![]() |
円筒表面上の任意の実際の線は、0.1だけ離れた平行二平面の間になければならない。![]() |
測定方法
平面の真直度公差と同様。
簡易測定方法
製品を定盤に置き、すきまゲージなどで測定する。
円筒軸線の真直度公差
定義 | 指示例 |
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公差値の前に記号φをつけると、公差域は直径tの円筒によって規制される。![]() |
円筒の実際の軸線は、直径0.1の円筒公差域の中になければならない。![]() |
測定方法
チャックなどで製品を固定し回転させ、必要な数の円周振れを測定する。測定した振れの半分の値の最大差が円筒軸線の真直度となる。
参考・関連規格
- JIS B 0021:1998 製品の幾何特性仕様(GPS)-幾何公差表示方式-形状、姿勢、位置及び振れの公差表示方式