機械製図に関する一般事項
このページでは、機械製図全体の一般的な約束事を、各項目ごとに箇条書きにしてまとめました。詳しい内容は各項目ごとの個別のページをご覧ください。
用紙
- 用紙サイズは、図が見えにくくなることがない程度のできるだけ小さいサイズの用紙を用いる。
- 用紙は長辺を横方向に用いるが、A4に限り長辺を縦方向に用いてもよい。
用紙サイズやフォーマットなどは図面様式をご覧ください。
線と図
- 図形の縦と横の長さは、正しい比例関係を保つように描く。縦の尺度は1:1、横の尺度は1:2のように縦と横の尺度が異なってはいけない。
- 透明な材料で作られる製品でも、すべて不透明なものとして描く。
- 製品の外形を表す線は太い実線で描き、寸法線・寸法補助線・引出線などは細い実線で描く。
図面の尺度については尺度を、線については線の太さと種類を、図形の表し方については投影図などをご覧ください。
寸法と形状
- 大きさを表す寸法は、特に指示がない限り、二点測定によって行うものとして指示する。
- 寸法公差は特に指示がない限り、その形状を規制しない。必要な場合は幾何公差として指示する。
- 寸法には、参考寸法や理論的に正確な寸法を除いて、個別または一括して寸法公差を指示する。
- 個別に指示のない寸法公差に関しては、図面の中で規格番号・等級を指示するか、寸法公差表を記載する。
寸法については寸法記入方法の一般事項や寸法公差などを、形状については幾何公差などを、個別に指示のない寸法公差に関しては普通公差、普通幾何公差をご覧ください。
表面性状
- 表面粗さや表面の加工方法、節目などの指示が必要な場合には、曖昧な表現がないように指示するか、JIS B 0031 に基づいて表面性状を指示する。
表面粗さや表面の加工方法、節目などは表面粗さをご覧ください。
溶接
- 溶接に関する指示が必要な場合には、曖昧な表現がないように指示するか、JIS Z 3021 に基づいて溶接記号を用いて指示する。
溶接に関する指示は溶接記号をご覧ください。
ねじ・ばね
- ねじ、ばねなど特殊な部分は、JIS 規格によって定められている簡略記号を用いて図示する。
ねじについてはねじの表し方をご覧ください。
記号
- JIS 規格で規定されている記号を用いる場合には、特別な注記を必要としない。
- JIS 規格で規定されていない記号を用いる場合には、図中または別紙にその記号の意味を注記する。
参考・関連規格
- JIS B 0001:2010 機械製図