真円度公差
定義 | 指示例 |
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対象とする横断面において、公差域はtだけ離れた同軸の二つの円によって規制される。 |
円筒、円すい表面の任意の横断面において、実際の半径方向の線は、半径距離で0.1だけ離れた共通平面上の同軸の二つの円の間になければならない。 |
測定方法
フライス盤やマシニングセンタなどの機上に製品を固定し、機械の主軸にピックテスターを取り付ける。測定箇所にピックテスターを当て、主軸を手動で回しバラツキを測定。測定したバラツキが最小になるように、主軸または製品を調整し、そのバラツキの最大差が真円度となる。このとき、あらかじめ円の中心に主軸を移動させておくと作業しやすい。
タッチセンサーなどを使用して座標値を測定し、その座標値から最小二乗法によって真円度を算出することもできます。三次元測定機ではこの方法になります。
こちらのエクセルソフトを使用すると、最小二乗法による真円度を算出できます。
簡易測定方法
ノギスやマイクロメータなどで直径を測定し、その半分の値の最大差を真円度とする。ただし、正確な真円度とはなりません。
参考・関連規格
- JIS B 0021:1998 製品の幾何特性仕様(GPS)-幾何公差表示方式-形状、姿勢、位置及び振れの公差表示方式