表面粗さ

要求事項がない場合の図示記号

図示記号意味
基本図示記号基本図示記号。検討中の表面の場合、または注記に特別な説明が記載されている場合にだけ、この図示記号を単独で用いることができる。
除去加工をする場合の図示記号除去加工の図示記号。「除去加工を必要とする表面」の場合にだけ、この図示記号を単独で用いることができる。
除去加工をしない場合の図示記号除去加工をしない表面の図示記号。前加工が除去加工であっても、他の方法であっても、それには関係なく前加工で得られたままの表面にすることを指示するために用いることができる。

表面性状の要求事項の指示位置

表面性状の要求事項の指示位置

必要な要求事項のみを記入する。

a | 表面性状の要求事項が一つの場合

a及びb | 表面性状の要求事項が二つ以上の場合

c | 加工方法

旋削、研削、めっきなど、対象面を得るための加工方法、表面処理、塗装、または加工プロセスに必要な事項を指示する。

d | 節目と方向

対象面の節目とその方向を、記号を用いて指示する。

e | 削り代

要求された削り代は、ミリメートル単位で指示する。

表面性状パラメータ

算術平均粗さ | Ra

粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にX軸を、縦倍率の方向にY軸を取り、粗さ曲線を y=f(x) で表したときに、次の式によって求められる値をマイクロメートルで表したもの。

最大高さ | Rz(旧 Ry)

粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の山頂線と谷底線との間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定し、この値をマイクロメートルで表したもの。

十点平均粗さ | Rzjis(旧 Rz)

粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけを抜き取り、この抜き取り部分の平均線から縦倍率の方向に測定した、最も高い山頂から5番目までの山頂の標高の絶対値の平均値と、最も低い谷底から5番目までの谷底の標高の絶対値の平均値との和を求め、この値をマイクロメートルで表したもの。

表面性状パラメータ一覧
パラメータJIS B 0601:1994
JIS B 0660:1998
の記号
JIS B 0601:2013
の記号
粗さ曲線の最大山高さRpRq
粗さ曲線の最大谷深さRmRv
最大高さ粗さRyRz
粗さ曲線要素の平均高さRcRc
粗さ曲線の最大断面高さ-Rt
算術平均粗さRaRa
二乗平均平方根粗さRqRq
粗さ曲線のスキューネスSkRsk
粗さ曲線のクルトシス-Rku
粗さ曲線要素の平均長さSmRSm
粗さ曲線要素に基づくピークカウント数-RPc
粗さ曲線の二乗平均平方根傾斜ΔqRΔq
粗さ曲線の負荷長さ率tpRmr(c)
粗さ曲線の切断レベル差-Rσc
粗さ曲線の相対負荷長さ率-Rmr
十点平均粗さRzRzjis

節目の指示

加工によって生じる節目とその方向は、下記の記号を用いて指示する。

記号意味
節目方向の記号節目方向が、記号を指示した図の投影面に平行
例 形削り面、旋削面、研削面
節目方向の図
節目方向の記号節目方向が、記号を指示した図の投影面に直角
例 形削り面、旋削面、研削面
節目方向の図
節目方向の記号節目方向が、記号を指示した図の投影面に斜めで2方向に交差
例 ホーニング面
節目方向の図
節目方向の記号節目方向が、多方向に交差
例 正面フライス削り面、エンドミル削り面
節目方向の図
節目方向の記号節目方向が、記号を指示した面の中心に対してほぼ同心円状
例 正面旋削面
節目方向の図
節目方向の記号節目方向が、記号を指示した面の中心に対してほぼ放射状
例 端面研削面
節目方向の図
節目方向の記号節目が、粒子状のくぼみ、無方向または粒子状の突起
例 放電加工面、超仕上げ面、ブラスチング面
節目方向の図

従来の仕上げ記号との関係

算術平均粗さ(Ra)と従来の仕上げ記号との関係(参考)
算術平均粗さ
Ra
最大高さ
Rz
十点平均粗さ
RzJis
Rz・RzJisの
基準長さ
l(mm)
従来の仕上げ記号
標準数列カットオフ値
λc(mm)
標準数列
0.012 a0.080.05 s0.05 z0.08▽▽▽▽
0.025 a0.250.1 s0.1 z
0.05 a0.2 s0.2 z0.25
0.1 a0.80.4 s0.4 z
0.2 a0.8 s0.8 z0.8
0.4 a1.6 s1.6 z▽▽▽
0.8 a3.2 s3.2 z
1.6 a6.3 s6.3 z
3.2 a2.512.5 s12.5 z2.5▽▽
6.3 a25 s25 z
12.5 a850 s50 z
25 a100 s100 z8
50 a200 s200 z
100 a400 s400 z

※上記は、従来の仕上げ記号を便宜上数値化したものであり、厳密性はない。

従来の仕上げ記号は区分が曖昧であり、トラブルのもとになるので使用しないようにする。使用する場合は記号ごとの意味、または数値を、その図面内もしくは別紙に明記する。

参考・関連規格

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