図面様式

図面様式とは、用紙のサイズや方向、図面を描く領域である輪郭、図面の名称や番号を記載する表題欄などの、いわゆるフォーマットのことです。

図面のフォーマットは、一度作成してしまえば同じものを使い続けることができますが、その最初の一歩が重要になります。新たに事業を始めるときやフォーマットの見直しを行うとき、何から始めればよいかわからず、結局その場しのぎで作っただけのフォーマットやこれまで使っていたフォーマットをそのまま使い続けることになります。

フォーマットの輪郭の位置などはJIS規格である程度決まっているのでこれを参考にして、表題欄の項目は、使ったこともないような項目や滅多に使わない項目はできるだけ入れないようにしましょう。

結局は「シンプルなもの」「ゴチャゴチャしていないもの」が一番見やすくて、長く使い続けることができるものとなります。

図面様式の注意点

日本ではいまだにFAXで図面を送るという慣習が根付いているので、図面を描く部分の周りに十分な余白を設けないと、図や寸法が消えてしまうこともあります。寸法が消えて見えなくなっているだけであれば、寸法が消えているという問い合わせをすることができますが、重要な注記などがまるごと消えていれば、そこに何かが描かれていたことにさえ気がつかないので、問い合わせのしようがありません。その図面をもとに作られた製品はすべて不良品となる恐れもあるのです。

これはFAXに限った話ではなく、CADデータなどをそのままやりとりする以外は印刷の段階でズレが生じますので、これを考慮して用紙の縁付近には何も描かないようにしましょう。

またFAXの話になりますが、FAXの場合A4サイズで送るのが普通ですが、A3で描かれた図面をA4に縮小すると当然文字も縮小されますから、非常に見づらいものとなってしまいます。数字の読み間違いなどによる寸法不良を避けるためにも、これを考慮して図面を描かなければなりません。

「うちの会社はFAXでやりとりしないから関係ない」という方もいると思いますが、あなたの会社と外注先の会社とのやりとりはFAXを使わなくても、外注先の会社が他の会社に外注している場合にFAXを使用する可能性もあります。そこで上記のような問題で納期遅れが出てしまえば、結果として自分の会社に損失をもたらします。

軽視されがちな図面のフォーマットですが、図面を見る側からすれば非常に重要なことなのです。上記のような問題が起こらないように、大きいサイズの用紙を使用する場合には十分な配慮が必要となります。


図面の大きさ

図面に用いる用紙サイズは、表1のA0〜A4のサイズを選び、できるだけ最小の用紙を選びます。長い用紙が必要な場合には表2、表3のサイズも使用できますが、図面の大きさがまちまちだと、保管するときのファイリングが大変なので、できるだけA4かA3サイズに統一すると良いです。

表1 A列サイズ(第1優先)
呼び方寸法
A0841×1189
A1594×841
A2420×594
A3297×420
A4210×297
表2 特別延長サイズ(第2優先)
呼び方寸法
A3×3420×891
A3×4420×1189
A4×3297×630
A4×4297×841
A4×5297×1051
表3 特別延長サイズ(第3優先)
呼び方寸法
A0×21189×1682
A0×31189×2523
A1×3841×1783
A1×4841×2378
A2×3594×1261
A2×4594×1282
A2×5594×2102
A3×5420×1486
A3×6420×1783
A3×7420×2080
A4×6297×1261
A4×7297×1471
A4×8297×1682
A4×9297×1892

図面の方向

図面は長辺を横方向に使用しますが、A4に限り長辺を縦方向に使用しても良いことになっています。

図面の方向

輪郭

すべてのサイズの図面には、図を描く領域と、外枠の余白との間に輪郭線を描き、輪郭を設ける必要があります。輪郭を設けることでコピーやスキャンしたときに、描いた図や寸法の端が切れてしまうのを防ぐことができます。

輪郭には輪郭線のほかに、中心マーク、方向マーク、比較目盛、格子参照方式、裁断マークなどを必要に応じて設けますが、基本的には輪郭線だけでも良いと思います。いろいろ描くとゴチャゴチャした図面になってしまうので・・・。

輪郭線

輪郭線は用紙の端から、A0、A1サイズでは20mm以上、A2、A3、A4サイズでは10mm以上の位置に描くのが良いとされています。ファイリング用の穴あけのためのとじ代を設ける場合は、輪郭線は用紙の端から20mm以上の位置に描き、表題欄から最も離れた左の端に置きます。

輪郭線

中心マーク

中心マークは、輪郭線上の用紙の中心となる位置に、用紙の端から輪郭線の内側5mmまでの直線を用いて描きます。

中心マーク

方向マーク

用紙の向きを示すために、用紙の長辺側と短辺側に一つずつ、矢印などを用いて描きます。

方向マーク

比較目盛

比較目盛は、全体の長さが100mm以上で10mm間隔で描き、中心マークに対称となるようにします。数字は記載しません。

比較目盛

格子参照方式

格子参照方式は、詳細図示や追記、修正などの場所を探しやすくするために用います。一辺はローマ字の大文字、もう一辺は数字とするのが一般的です。

格子参照方式

裁断マーク

裁断マークは、複写図の裁断の目印として用紙の四隅に描きます。線の太さ2mmの2本の直線にするのが良いようです。

裁断マーク

表題欄

図面には、右下隅に表題欄を設け、図名、図面番号、企業名、尺度、投影法などを記入します。

表題欄

図面様式 まとめ

参考・関連規格

メニュー